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ワンスアラウンドの『現場マガジン』 2022年10月5日号 |
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皆様、いつもご覧いただきまして誠にありがとうございます。 ワンスアラウンドで、ビームス みなとみらいのショップマネージャーをしております武島幸宏です。 今週は現役店長の目線で、店舗の今、そしてこれからをレポートする「店長からの手紙」の第7弾をお届けいたします。 現場からのレポートが少しでも読者の皆様のお役に立つことが出来れば幸いです。 |
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店長からの手紙 【vol.007】 |
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新時代の個客視点 |
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店長としてマネジメントを行う身ですが、ひとりの販売員として大きな喜びを感じることのひとつに、
やはり私に会いに来て下さる「個客様」の存在があります。「顧客」ではなく「個客」と書くのは、
私が所属するビームスがそうしているということもあります。しかし、「個客」という字面には、
「私のお客様」という雰囲気があり、単純に私は好きです。 人と対面せず、家にいながら様々なサービスが受けられる時代の中で、 インスタントではないパーソナルな温かみのようなものを感じるのです。 ですので、今回の記事では「個客」表記で統一したいと思います。 さて、二十年以上服屋を続けているので、「個客様との関係性の変化」を思うことがあります。 最近私に会いにきて下さるようになったお客様から、こんなお声を頂戴しました。 販売員冥利に尽きるお言葉でしたが、原文のままご紹介致します。 |
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「アプリというツール」 |
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頂戴したお言葉から推察するに、お客様は店頭でのお話だけに留まらず、
アプリでも私を身近に感じてくださっていたのだと思います。 私のスタイリングテーマは「大人だから出来るカジュアル」というもので、 SNSの自己紹介文にも記載しているのですが、そちらも目を通して頂き、共感してくださったのでしょう。 私は同年代の方が目にとめて頂きやすい時間に、毎日決まって記事をUPしています。 お客様がその時間を楽しみのひとつとして頂いているのであれば、これほど嬉しいことはありません。 オンラインでも私たち売場のスタッフが個性を発揮し、ファンを増やしていく為のアクションを仕掛けることは、 改めて大切なことだと知らされました。 |
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「生活の潤い」 |
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もうひとつ、私がお客様のお言葉の中で、そうか、と思ったのは、「生活に潤いが出た」というお話でした。 たくさんの物に囲まれ、それが豊かさの象徴でもあった「having」の時代から、 気持ちの充足や体験に価値を感じる、「being」の時代に変わってきた。 幸福の在り方が一様ではなくなってきた、とも言えるかもしれません。 洋服を買って満ち足りるだけでなく、オシャレをすることによって生活や気持ちに潤いが生まれることに、 お客様は喜びを得ているのではないだろうか、と思ったのです。 ファッションを楽しむことは心を豊かにしてくれますが、そう考えると、 ただ組み合わせの提案をするだけでなく、そのお手伝いをしたいというマインドを持って接客出来ることが、 これからの販売員に必要な資質であるように感じます。 ベテラン販売員と呼ばれるようになって久しいですが、今回ご紹介した個客様が教えてくださったように、 いくつになっても新しい発見が売場にはたくさんあります。 発見の数だけ私は販売員としてまだまだ成長していけるのです。 店長も売場に出ればひとりの販売員。 その姿勢を示すことは、店長として大切な振る舞いであり、物言わぬリーダーシップだと思っています。 最後までお読みくださりありがとうございました。 明日も売場と向き合いたいと思います。 |
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