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ワンスアラウンドの『現場マガジン』 2022年6月8日号 |
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皆様、いつもご覧いただきまして誠にありがとうございます。 ワンスアラウンドで、ビームス みなとみらいのショップマネージャーをしております武島幸宏です。 今週は現役店長の目線で、店舗の今、そしてこれからをレポートする「店長からの手紙」の第3弾をお届けいたします。 現場からのレポートが少しでも読者の皆様のお役に立つことが出来れば幸いです。 |
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店長からの手紙 【vol.003】 |
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チームに「ビジョン」が必要な理由(わけ) |
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チームのトップが行うべき最初の、そしておそらく最も大事な仕事は、
チームのビジョンを自らの言葉で明確に表すことでしょう。 私も店長になりたての頃、上司に「どんな店舗にしたいの?」ということを聞かれました。 初めは具体的なことを答えていました。 箇条書きのように行動の羅列されたものが、ビジョンだと思っていたからです。 経験の浅かった私には、そういった発想しかなかったのです。 |
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ビジョンを浸透させるために |
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Sは週に2回、多くて3回の勤務で、決して長い時間を共にしたわけではありません。
にもかかわらず最後に「血の通ったお店」という言葉と、その実感を私に伝えてくれました。 |
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どうして学生である彼にも、私のビジョンは浸透したのか。 |
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振り返ると、3つのポイントがあったように思います。 1.率先規範 暑苦しいかもしれませんが、私はスタッフをファミリーだと思っています。 そして、それを言葉にして伝えてきました。一人ひとりの人間をファミリーの一員としてお預かりしている。 だから成長させる責任がある。 そうした思いをもって、全てのスタッフと接し続けています。 あるスタッフは私がいない時に、「店長ってさ。店長というより父ちゃんだよな」と笑っていたそうです。 2.言い続ける スタッフがお客様からお褒めの言葉を頂いた時、成果を上げた時、「血が通っていたね」と褒めます。 また、ミスをしてしまった時は「仕事に血を通わせられていたか?」を問います。 自らが決めたビジョンです。スタッフの頭の中に残してもらうには、躊躇わず、 くどいくらい言葉にし続けることが必要だと感じます。 3.時には笑いにする ラフなコミュニケーションの場で、またはくだらない冗談の中で、ビジョンにある言葉が出てきたら最高です。 ビジョンは生真面目でなくてよいのです。発信者である私自身が、時々冗談にするのですが、 スタッフがそうしてくれた時が、彼らが頭に残してくれているビジョンが腹まで落ちてくれた時だと思っています。 ビジョンを絵に描いた餅にしないために、私はこの3つを繰り返し続けています。即効性のあるお話ではありません。 ですが、腰を据えて少しずつ進めていくことで、ビジョンはチームの何より大切な基盤となり、 店長の色が見える店舗になるのではないでしょうか。 最後に、とても嬉しかった話をもうひとつ。 長年私の近くで次席を務めてきたスタッフが、店長として異動した際、こんなメールをくれました。 「武島さん、ぼく、店ビジョンを『血の濃いお店』にしました。笑」 明日も売場と向き合いたいと思います。 |
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