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皆様いつもお読みいただきましてありがとうございます。 ワンスアラウンドが毎週お届けしている『現場マガジン』は、 文字通り我々が運営する《現場》発のホットな情報をお届けするメールマガジンです。 今週は、『マーケットレポート』の第18弾をお届けします。 コロナ禍でのマーケットの変化と、商業施設を中心とする現場の変化をタイムリーに捉えながら、 自らも現場を持つ弊社ならではの視点で、これからの時代へのヒントをお届けしたいと思います。 |
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【Market Report vol.18】 |
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ショッピングセンター(SC)の未来を考える ―第9回― こんにちは!ワンスアラウンド顧問の馬場です。 前回は、SCにおいても「DX(デジタルトランスフォーメーション)」に関わる施策が増えており、 SC運営でのデジタル化について事例を挙げながら検証し、デジタル化は、ややもすれば「導入」が目的になりがちですが、 本来の目的は「効率化」と「付加価値の向上」であり、デジタル化はあくまでも手段だとレポートしました。 |
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今後のSCにおけるOMO戦略とは? 従来SCは、お客様やテナントに「買い物をする・してもらう場所」を提供し、来店したお客様が 「共感・ワクワク」しながら、 店舗を「顧客体験の場」とする役割を担っていました。しかし、ECの台頭とコロナ禍を経験した今、 「場所」が持つ意味は変化しつつあり、OMOが進む時代において、SCの在り方やテナントとの関係の変化が求められています。 *OMOは、Online Merges with Offline の略であり、オンラインとオフラインを融合させる施策です。 注目される「デジタル」と「人」の接点 リアル店舗(オフライン)とEC(オンライン)の融合が進む中、「リアル店舗の役割と価値の改革」が求められていますが、 今回は、「デジタル」と「人」の接点に注目しながら、その役割がどう変化しているのか? SCとテナントの事例を挙げながら検証します。 |
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今回、見えてきたこと。学んだこと。 これから迎える本格的なOMO時代に向けてのデジタル接点は、 SNSによる情報発信やオンラインによるライブコマースが、 新たな顧客体験を生み出しており、「効率化と付加価値向上」の役割を果たしています。 それを支えているのは、「リアル店舗での情報発信を担う販売スタッフの接客経験である」事がわかりました。 ・接客においては、スタイリング提案が重要ですが、 店頭で常にお客様と向き合って接客しているスタッフだからこそ、デジタル上でもスタイリング提案が出来るのです。 ・お客様の「体験価値」は、ECサイトよりも「ブランドの世界感」を感じて貰えるリアル店舗の方が高いですが、 これからは、DEVがリアル店舗とデジタルを掛け合わせながら、 お客様と店舗スタッフとの接点を繋ぐことが益々重要になるのではないでしょうか? SCの現場での新たな変化 (1) SNSでの情報発信の変化 発信ツールのコンテンツは、 ①スタイリング ②フォトログ ③ブログ ④ビデオ動画へと進化し充実していますが、 併せて、クリックから閲覧に結びつけるために、「情報の出し方」「タイトルのつけかた」 「写真の撮り方」等のレベルアップが求められています。 (2) ロールプレイングの変化 接客販売分野では、SC及びテナント各社はリアルでのロープレ大会を実施しながら、 最終的にはSC協会の全国大会を目指していましたが、昨年から大きな変化が出始めています。 「三井不動産グループ」やオンライン接客アプリ「STAFF START」を運営している「バニッシュ・スタンダード社」は、 新たに「デジタル上での接客技術」の大会を実施しています。 (3) テナントで起きている販売環境の変化 従来は店舗での販売だけでOKでしたが、現在の店スタッフは、販売をしながらSNS投稿をあげることが求められています。 ただ、SNS投稿の強化のためにスタッフを増やせる環境ではありませんので、 投稿時間の捻出と確保のための業務改善や、店長のタイムマネジメント上の新たな基準づくり等が求められています。 DEVも、店スタッフのモチベーションアップに向けて、投稿時の撮影場所の提供やSC内の表彰制度など、 リアル店舗を支えてきた営業管理などのインフラの総合的な見直しが求められています。 |
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<今回のまとめ> 顧客接点のデジタル化の中で、SC及びテナントに求められるもの 従前は、「SCそして店舗が、日常」でしたが、現在は、 手のひらにある「スマートフォンが、日常」となっており、 SCや店舗で過ごす時間が短くなっているのが現状です。 コロナ禍で 【十分に接客が出来ない店舗スタッフのモチベーションを上げる】 ために、 DEVが 【新しい時代の接客に対応したライブコマースや動画発信、SNSでの情報発信などの場とスキルを磨く機会を提供する】 ことによって、 SCにおける 【リアルショップの新たな店舗価値】 が生まれるのではないでしょうか? そして 顧客接点のデジタル化のカギはやはり「店舗スタッフ」が握っています。 |
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このメールマガジンは、お客様によるご登録や名刺交換など、弊社と何らかのご縁をいただいたお客様にお届けしております。 皆様からのご返信を筆者も楽しみにしております。ご感想などございましたら、 ぜひ本メールよりご返信下さい。 |
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