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皆様いつもお読みいただきましてありがとうございます。 ワンスアラウンドが毎週お届けしている『現場マガジン』は、 文字通り我々が運営する《現場》発のホットな情報をお届けするメールマガジンです。 今週は、『マーケットレポート』の第13弾をお届けします。 コロナ禍でのマーケットの変化と、商業施設を中心とする現場の変化をタイムリーに捉えながら、 自らも現場を持つ弊社ならではの視点で、これからの時代へのヒントをお届けしたいと思います。 |
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【Market Report vol.13】 |
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ショッピングセンター(SC)の未来を考える ―第4回― こんにちは!ワンスアラウンド顧問の馬場です。 前回は、SCの運営においては、経営理念(ミッション)を中心に据えての 「オペレーションマネジメントの差別化」が求められている事を述べました。 全国約3200のSCの約3割が単館型SCと言われており、施設規模や売上高では敵いませんが、 お客様の支持を受け、元気で話題になっているSCもあります。評価には、 売上高(年商)や施設規模など色々な基準がありますが、 今回は繊研新聞社主催の「DEV大賞」と「テナント大賞」に焦点を合わせて、 少し掘り下げてみたいと思います。 |
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繊研新聞社主催の「DEV大賞」を検証 前回、SCを支えているのは、「DEV」「テナント」「テナント本部」「業務委託先」の4者と述べましたが、 この賞はDEVとテナントが双方の相手方を選んでおり、第1回(1998年度)から回を重ね、 2020年度で第23回目を迎えました。 DEV大賞の表彰対象は、スタート時は大賞以下7つの賞でした。 その後、準大賞・プロポーズ賞・ES賞が追加され、そして直近では、 パワーアップ賞・情報技術活用賞・セーフティーセンター賞・社会貢献賞等が加わり、 現在は15賞となっており、取り巻く環境変化に対して各SCがどのように対応しているのか?が、 評価の対象になっています。 |
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日々の運営マネジメントが評価される「CS賞」と「ES賞」 SCにとっては、どの賞も重要で栄誉ある受賞ですが、SC運営に求められる 経営理念(ミッション)の共有と実現についての評価(賞)という意味では、 「CS賞」と「ES賞」が相応しいのではないでしょうか? そこで今回は、顧客満足の「CS賞」と、従業員満足の「ES賞」に焦点を当てて深堀りしてみました。 「CS賞」は第1回から続く賞ですが、「ES賞」は第9回(2006年度)から設けられました。 両賞は、複数選出ですので、「CS賞」は23回、「ES賞」は15回、合わせて 38回の受賞チャンスがありました。 |
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経験したこと、学んだこと そんな中で、受賞されたSCの取組み事例のご紹介とともに、経験したこと、 学んだことを述べさせていただきます。 |
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■マネジメントスタイルの原点は、「熱意」と「テナントファースト」 最後に「新静岡セノバ」の改革の事例をご紹介します。 コロナ禍前の2019年秋に「働き方改革」についての取材をさせていただきましたが、 運営体制は、営業から販促、リーシングは、3人の課長中心にプロジェクトを組みながら、 日常のコミュニケーションのなかで日々改善し、PDCAを毎日回していると仰っていました。 施設面では、館内で働くママを応援するために自営の「保育所」を開設。 テナント用の面接やミーティングスペースの拡大。また、テナントの「SNSでスタイリングをアップしたい!」の 要望に応えて、施設内にバックパネルと照明設備を備えたミニスタジオを設置するなど、 テナントをバックアップして信頼関係を築かれています。 年2回のスタッフ懇親パーティ(約500名参加)は閉店後のフードコートで実施されますが、 マネジメントオフィススタッフが企画から準備まで全てを行い、従業員スタッフをもてなします。 また、コロナ禍でのテナント総会や報告会はオンラインや書類送付で実施される施設が多い中、 セノバでは6月にリアルで開催されました。 多くの参加者があり、良いコミュニケーションが図れたとお聞きしています。 さらに、今期の重要施策の一つとして、商業施設の営業時間のあり方を見直し、 店舗スタッフの働き方の無理・無駄をなくす試みとして、テナントのアダストリアとともに、 双方がDEVとテナントという立場で参画するプロジェクトを5月からスタートし、 テナント店舗の働き方にも一石を投じています。 全てに対して、とにかく熱く全力投球で取り組まれている姿勢には、 学ぶことが多い取材でした。 |
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<今回のまとめ>
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前回も述べましたが、SCの運営管理を支えているのは、 「ディベロッパー」「テナント」「テナント本部」と「業務委託先」の4者です。
■ミッションを「共有する場」は、いくつ持っていますか? ■「継続してみがき続けている」ことは、何ですか? ■何をしたら「ほめていますか?」、何をしたら「叱っていますか?」 ■すべてのスタッフ(4者)から「提案があがる」仕組みがありますか? このことをもう一度、問いかけてみてください。 上記の受賞SCは、ミッションを共有し、共有する場を作り、 継続してみがき続けることを実践されています。 そして、そこには顔が見える「謙虚なリーダー」がおられました。 コロナ禍の今こそ、4者間で、自SCのミッションの確認と差別化した運営管理を目指して、 前に進みましょう。 |
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