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ワンスアラウンドの『現場マガジン』 2020年12月2日号 | ||||||
いつもお読みいただきましてありがとうございます。 今週は、『人を育てる』シリーズの第六弾。 弊社では昨年より新入社員の時からキャリア教育を行っているのですが、なぜ入社したばかりの若手にキャリア研修を行うのか?を、 現在の日本が置かれている状況も鑑みながら、「企業のキャリア教育について」今回はお伝えしたいと思います。 |
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人を育てる法則 【vol.006】 |
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キャリアビジョンの実現に向けたスタッフの努力が会社を強くする |
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皆様、こんにちは。 |
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<文部科学省がキャリア教育を行う時代> 少子高齢化と終身雇用制度の崩壊を背景にした社会の構造変化に対応できる「生きる力」を育成すべく、 2008年に学習指導要領が改定され、学校教育にキャリア教育を取り入れました。 今では小学校の84%、中学校の94%、ほぼすべての高校でキャリア教育担当が配置されるようになり、 これから入社してくる若手社員はほぼ全員が小学生の時から、キャリア教育を受けてきています。 そして、キャリア教育の充実度が高い学校ほど学習意欲が向上し、低い学校との差は30%以上という調査結果もあります。 |
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<企業内でのキャリア教育は?> そこで、学習意欲を仕事意欲に置き換えると、企業内でのキャリア教育の成果が期待できるのでは?という仮説が立てられますが、 実際に企業内でのキャリア教育の現状はどうでしょうか? 仕事に必要なスキルやマネジメントの研修はあっても、自分のキャリアを見つめる研修を行う企業は まだまだ少ないのではないかと思います。「キャリアを考える」=「転職されてしまうのでは?」と 考えてしまうのかもしれませんが、社外でも十分通用するスキルを持った社員が増えると、 企業の人材力が上がり業績に繋がることは想像に難くないはずです。 「日本人の幸福感は収入より自己決定度で決まる」という研究結果もありますので、 自分で人生の選択をする=キャリアを自分で考えることが、人生の満足度や幸福度を上げ、 しいてはESにつながることになるのではないかと私は思います。 |
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<キャリアビジョンを持つと成長スピードが変わる> 今回研修を受けたメンバーの中に、勤務店舗が変わってから、活き活きとした活躍ぶりが 本社にも伝わっている高卒スタッフがいるのですが、実はこれまでの間に、人間関係に悩んで仕事を辞めようと思ったことがあったそうです。 以前の店舗でも、彼が持ち合わせている笑顔や明るさを誉めてもらっていたようですが、 異動先の店舗では、作業のスピード感や丁寧さ、積極的な姿勢だけでなく、 「具体的な商品を販売するときのセリフが良い」など、自分が実際にやった “具体的な仕事”を店長に誉められたことで、”社員として店に貢献できている=自分の存在感を認めてもらった“という気持ちになり、 「嬉しくて頑張ろう、この店で一番とっちゃおう!」と思うようになったそうです。 店長の仕事を出来るだけ手伝いたいと思ううちに、仕事に対する責任感と達成感から、 自分も早く責任あるポジションに付いて活躍したいというキャリアビジョンが生まれ、 それが現在の積極的な仕事姿勢につながっているのです。 高卒の3年離職率は40%と高いので、もし彼がこのようなキャリアビジョンを描けていなければ、 残念な結果になっていたかもしれません。 彼に「最近頑張ってるんだってね!」と声を掛けたら、「そうなんっスよ〜、俺(凄すぎて)ヤバいっすよ〜♪」と、 こちらが思わず笑ってしまうほどの前向きさ(同期メンバーも爆笑^^)でした。 きっと現場(店)でもそんな姿勢がプラスに働いて彼の仕事ぶりにいい影響を与えてくれているのだと思い、 若い世代ほどキャリア教育は大切だなと、改めて感じさせられました。 ちなみにこの2年目社員全員のキャリアビジョンに関するアンケートでは、 「ビジョンがある=70%、ない=30%」で、今のキャリアビジョンは1年前から変化ありと答えたのは全体の30%でした。 若い彼らが、経験した仕事から何かを感じ、キャリアビジョンが変わることも多々あるでしょうが、 自分のなりたい姿を思い描いてくれていれば、その成長度合いに大きな差が出てくるはずです。 |
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先輩の後ろ姿や研修をきっかけに、自分のキャリアビジョンに向かって努力するスタッフが増えてくれば、 会社はきっと強くなります。 ポータブルスキルの高いスタッフが多くなれば、業務レベルも上がるはずです。 「自分の強みは何か?」を考え、「現段階での目指す姿は?」をイメージすることが、 企業の業績向上に将来的につながっていくというロールモデルを見つけるきっかけづくりとして、 キャリア教育を取り入れてみるのも良いのではないでしょうか? |
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